むかしの話

わたしの気持ちが分かりますか?

思い出すことはできるが、残念ながら、あなたの意識や感覚に同調することはできない。そのため、見えなくなり、錯覚のなか、その世界が現実になっている意識に落として語ることはできない。

ただ、この文章を書いている人間が、おそらくあなたのように人間的だったとき、その人間性ゆえに苦しんでいた物語を書くことはできる。彼もまた苦しんでいた、そのような絵面を思い出すことができる。外的な問題に苦しんでいたのではなく、生の意味に苦しんでおり、本人ですら不可解なまでに、ことさら苦しんでいた姿を少しだけ覚えている。そのとき彼が見たものは、より鮮明に覚えている。彼は彼を見ている存在を見た。苦しんでいる姿を傍観している別の自分をとつぜん見た。「これは誰だ、いや俺だ」というのが瞬間的な第一感である。面白いことに、実際、それは自分だった。苦しんでいる自分と、それをただ見ている自分をいちどきに自分として感じたのである。そのため、彼は自分が本当は苦しんでいないという意識を奇妙な二重体験のなかで知り、苦しみを演じている男に興ざめとなった。以後、彼はその静けさと神秘に魅了され、内なる存在を探求せざるをえなくなった。

これで今、わたしがあなたの気持ち・感覚を理解できるが、同調はできないという意味を何となく分かっていただけたかもしれない。わたしは、本当は苦しんでいない真のあなたを知っている。と同時に、あなたがその存在に気づくことが難しいであろうことと、その理由、障害についても知っている。それがあなたに何の役に立つだろうか。あなたは一人の男の物語と事例に解決のヒントを見出す機会を得ることができる。それは最終的な解決であり、繰り返される解決ではない。

わたしはあなたが安全であることを知っているため落ち着いている。自殺するのは個人である。個人の意識に幽閉されているあなたの叫びに対し、ちょうど以前のわたしを見ていた存在のように、わたしはあなたが安全であることを、その安全な意識状態から語っている。あなたの内側にその安全はいまなお、存在として在りつづけている。目を瞑り、静かになり、その存在と同調できるまでに障害の波動を安定させ、真我である存在を見つけ出し、すべてを理解し、すべての愛と、美と、平和と、至福を享受することがあなたのこれからの役目である。黙って、この仮定に注意を向け、瞑想のなかで瞑想を知り、また瞑想のなかでその存在を知るのがあなたの役目である。仮定の証明のための痕跡であれば、あなたはすぐに見つけだすだろう。痕跡は光となり、道を照らしだす。あなた自身が道であり、暗闇を照らす光であり、同時に道を辿る者である。最後に道という錯覚もなくなり、個人としてのあなたの役目は終わる。

コメント

  • コメント (1)

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    • まさ
    • 2019年 4月 28日

    私のようなどうでもいい奴のためにたくさんの文章を何だかすみません、、
    読んでみても私には意味が分からないです。
    それと何もかもが一般人以下の私が行ける境地じゃないです、、
    目をつぶっても私にはもう乗り越えられない現実が頭の中をぐちゃぐちゃ動き回る感じなだけでした。
    でも何かもう諦めてるんで、死ぬことも怖くないんで、
    てか、楽になりたいんで、何か妙にすっきりした気分です。
    ありがとうございました。

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