孤独

或るジャック・ニコルソンへ

承認していないここ数日のコメント。夢幻的で長文。文字と行間にかいま見えるのはある種の狂気。壮大なドラマが彼の内奥にて展開しているが、悩みの根本はいたってシンプル。一行で要約させてもらうと、彼は寂しい、これで終しまいだ。

批判の要素はない。複雑化し、混乱している精神をリセットする必要がある。ただし、わたしの役目はあなたのドラマに入り込むことではなく、引き戻すことにある。いま劇のなかでチャプターいくつにいるのか知らないが、運命は勝手に進む。いったんシーンを忘れていただきたい。

あなたは知らないかもしれないが、その人はあなたではない。あなたがあえて、その人物と、その人物の感覚と同一化し、一連のドラマに身を置き、孤独に由来するあまたの情緒でおのれを潤わしているだけである。役に溺れた役者であり、シャイニングのジャック・ニコルソンのように、演じる役に没するあまり、本当の自分とどちらが本物なのか、撮影後も長く精神の不安定に悩まされたのと同様、役にあまりに入れ込みすぎると、そちらが自分になってしまう。

あなたは俳優よりも深刻である。完全に役柄を自分だと思い込んでいる。肉体、五感、感情、思考、エネルギー、すべてに反応し、いずれも自分のものとし、ある名字と名前を持つ男という精神の奥底まで入り込み、役に没頭するあまり、自分を忘れ、関係のない精神の獄舎に囚われたまま、苦痛に膝を屈している。

あなたの文章そして言葉に対するわたしの反応を一語で言いあらわすならば、無反応。あなたが脱獄するために必要な鍵はこの無反応である。役柄に関する全ては真の自己と関係がないという認識から来る無関心である。瞑想者が去来する思考をただ観察するだけであるように、あなたが入り込んでいる精神がつくりだしたドラマをただ傍観しなさい。この傍観のテクニックにより、役柄を演じている自我に対して養分を遮断しなさい。自我が弱まるとき、あなたという自我は、長らく忘れていた本当の自己とようやく直面することができる。錯覚は止み、あなたは彼を体験する。

精神科の薬を飲み、衝動を安定化させ、静かでいられる時間を増やす必要がある。あなたの環境は分かっている。役柄としてのめり込めば苦痛の人生かもしれない。あなたが自殺をいくらほのめかす発言をしようとも、死ぬのは肉体だけである。自殺後、しばらくは今より苦しむことになるからやめたほうがいい。

それより、役から脱することができることを信じてほしい。今はその人間と感覚が自分に思えるかもしれないが、精神を落ち着かせ、瞑想を開始できるようになるならば、より深い静謐と平和を得ることができる。そして静かなときのみ、本当の自己と直面できる。あなたを治療するのは彼である。彼は馬鹿ではない。彼にすべてを委ねなさい。しかし注意深く、理性を保ち、役柄に舞い戻らないよう気をつけなさい。役者は忘れ去られるだろう。彼によって末梢されるだろう。あなたと彼という二元性もやがてなくなり、合一するだろう。

P.S. 納得のいくまで連絡をください。

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